第1回 新コロナは終息するか

第1回 新コロナは終息するか

はしがき

 医学の進歩と国民健康保険は、新コロナの治療と予防にどれほど貢献できるだろうか。それは、ウィルスの生態を理解することから始まる。わかりやすい動画は、「コロナショック:ウィルスとは何か(中田敦彦のユーチューブ大学)」。動画を参考に新コロナの未来を考える。

感染症の脅威は過去のものか

 平安時代の貴族たちは、天然痘によって明日にも亡くなる運命にあった。感染後3日で死亡する黒死病では、人口の三分の一が消えた。今は、結核はもちろん、誰もが経験した‘はしか’まで、感染症の脅威は、一見遠のいたように見える。

 確かに、多くの人が寝込んだインフルでさえ、予防接種で回避できる。しかし、新型コロナは違う! 圧倒的に多い無症状の人(80%)による強力な感染力、重い症状と高い死亡率の新コロナは、多くの謎を秘めている。加えて、感染拡大の背景には、20世紀後半に始まった全ての国家を巻込むグローバリゼーションがある。

新コロナ終息が困難な理由

 感染症について「予防ワクチンや治療薬が開発される」と信じる人が多い。可能性はありかも、しかし楽観は禁物。理由は大きく二つある。

 一つは、新コロナはウィルスによる感染症で、遺伝子(DNA,RNA)の構造が他の微生物と異なり不安定である。もう一つは、生活レベルの向上と、医療の進歩による人口の急増だ。巨大な人口が、交通手段の進歩によって、自由に、すばやく、地球規模で移動して感染症を拡散できる。

人間が直面する二つの戦い

 ウィルスとの戦い:細菌の何十分の一のウィルスは、大きな生物の細胞に侵入して増殖する。どんな隙間も出入りできる。遺伝子が安定しないウィルスは、ワクチンや治療薬の開発が困難である。また、容易に遺伝子を変えるので、薬が効かなくなる。

 人間の欲望との闘い:風邪やインフルは、夏になると感染の勢いが収まる。しかし、大型客船や航空機による地球規模の移動は、季節を問わない。南半球が夏になると北半球は冬、ウィルスは感染者と自由に移動できる。

結 語

 最善の予防法は、無限の自由やマネーゲーム、地球規模の移動や三密の抑制である。感染に好条件となる急速な人口増加、自由と平等の思想、経済優先の政策はどこまで進むのか。世界人口78憶の欲望の許容範囲と自粛が問われる。[KK.HISMA,2002.4]

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