沿 革History
本研究所は、博士論文の成果を広く伝えるために米国で設立(1981)。英語能力テストの出版と販売に始まり、日本の出版社による雑誌記事の連載と書籍の出版を実現した。その後、日本で大学教授として招聘され研究所は閉鎖(1994)となった。
設立から四半世紀を経て再開 (2006)し、15年間に渡って、出版や講演・インターネットによる研究成果の公開を行った。コロナ禍の「新しいノーマル」の時代において、これまでの成果を保存するデジタル・ライブラリーを開設する次第である。
アセナの名称と由来Greek Mythology of Athena
ギリシャ神話の有名な女神アセナの名前は、遠い古代から首都アテネ(Athens)やパルテノン (Parthenon) 神殿と深く関係する。頭にヘルメットを被り長い盾をもつアセナは、多くの英雄を守る戦争の女神として有名である。
戦争、飢餓、伝染病などによって多くの生命が犠牲となった時代、ギリシャの人々を守ったアセナへの崇拝は現代においても大きな意味を持つと思う。
アセナとふくろうの物語Story of Athena and Owl
学問だけでなく処世の知恵にもたけたアセナは鳥の女神とも言われ、しばしばふくろうの姿が一緒に見られる。ふくろうの由来はホーマーなど紀元前7〜8世紀から盛んになった吟唱の中で、アセナの眼の輝きが語りつがれるようになったことである。暗闇でもはっきりと見える眼の「ふくろう」と「輝く眼」が同じ語源である上に、知恵の女神と考えられるアセナにふさわしい鳥であったようだ。
知恵の女神アセナに因んで発足した本研究所には、過去四半世紀に渡って広く世界から収集した「ふくろう」コレクションが飾られている。