第4回 ユーチューブ大学:日米の比較

第4回 ユーチューブ大学:日米の比較

はしがき

一般人の間にインターネットが普及から30年になる。人工知能(AI)の歴史は約その2倍、どちらもコンピュータの進歩によって飛躍的に進歩している。これを利用したのがユーチューブであり、ユーチューブ大学である。

アメリカでは、およそ10年前から、有名大学の授業がユーチューブで見られるようになった。花形教授によるすぐれた授業は、ビジネス化した大学の宣伝の意味があるようだ。有名大学でさえ、できるだけ多くの優秀な学生を集めたいのだ。

日本は大学が狭き門ということもあり、国公立とか有名大学ほど学生を集める必要はない。花形教授も少ないし、一般人がわんさと集まるネット授業など皆無に等しい。ここに目をつけたのが日本型の「ユーチューブ大学」である。

日・米のユーチューブ大学視聴者として

私はアメリカの大学生活30年の経験がある。教授がどんな早口でも、大抵の科目はわかる。講義内容は、専門分野から言えばときたま誤りもあるが、「おもしろく、ためになる」。留学を希望する人は、是非とも視聴してほしい。なぜなら、映画の会話は話し手や内容によって、注意集中が必要で、それでもわからない会話が多いからである。

最近始まった日本のユーチューブ大学、開始1年以内に百万人が登録したという。私が視聴者となったきっかけは、ユーチューブの波にのって国会議員になったN国党首を知ってから。ユーチューブは一言で言えば「メディア革命」である。NHKなど既存のメディアが取り上げなくとも、自分の努力で大勢の視聴者を確保できるのだ。 

「芸人・実業家」Nさん。とにかく「パフォーマンス」がうまい。「死ぬまで書き続けたい」というイギリスの作家と同じく、「死ぬまで話し続けたい」という熱意が伝わってくる。独自なプレゼンテーションは、学問としての講義とは全く違う。Nさん自身がよく知らなかった内容を、多様な分野(歴史、文学、科学、社会問題)に分類し、読者の目線で学び分析(有能なスタッフの協力)している。

結 語

話す内容をホワイトボード一枚に整理して体全体で伝える。俳句・和歌のように圧縮された内容を落語家のような語りで・・・日本人に喜ばれるスタイルである。内容を掘り下げて、独自な視点で分析していくので、学校教育で聞きかじったトピックでも新しい学びが多い。

私にとって、憲法はおろか、百万人が読み続ける日本文学(「こころ」「人間失格」など)も新しい学びが多かった。税のしくみを知っていたら、あり得ない増税など、死活の問題を国民は全く知らないことも教わった。[KKHISAMA, 2019.10]

 

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