アセナ学術セミナー:10周年を迎えて

アセナ学術セミナー:10周年を迎えて

 本研究所のホームページを開始してから、早くも10年が過ぎました。私の生活がいつも大学のコミュニティにあったせいか、私にとって学問の継続は生活の中心であり続けるのです。日本で大学教員のキャリアを終えてから始めたホームぺージの目的は、ウェヴをメディアとする継続教育でした。日本語に限定していますが、ホームページは世界のどこからでも見られます。世界中からとエントリーが次第に増加して現在20万件に近づいています。

学術セミナーの内容は、国際的視点による「日本の精神文化論」が主流でした。しかし、ある事情から過去2年ほど英語教育にも力を入れています。しかし、U-TUBEの準備を進めている間に気がついたことは、玉石混合の巨大なネットだけで英語教育の成果を得ることは困難であり、確かな研究に裏うちされた書籍という礎が必要なことです。西洋で外国語教育の改革が提唱されたのは、一九世紀の末。古典の文法・訳読からコミュニケーションのための口語教育が始まりました。その礎となったのは、言語教育の実践と研究から書かれた原理と実践の書でした。

研究と執筆に足掛け三年の月日を費やした今、英語教育を刷新する礎となる書籍の内容がはっきり見えてきました。これを機会に、今年度からの学術セミナーでは、これまでエントリーの多い「精神文化論」を充実したいと思います。一方、英語教育に関してウェブに浮遊する情報の多くは、商業目的が色濃く反映されています。真剣な学習者にとっては、時間とお金の無駄だけでなく精神的な害を与えます。精神文化は人間が行うすべての営みの中にあります。その意味でも、今回は出版を予定している英語教育に関する書籍の一部を紹介させていただきます。

過去10年という長い期間、本セミナーに参加いただいた方々に心より感謝いたします。[KK.HISAMA 2017.4]

©2015 athena international research institute.