海外で経験する言葉の壁を克服するために

海外で経験する言葉の壁を克服するために

 通じない英語による対人恐怖症

 仕事や外国人との結婚など、海外に移住する日本人は増加の一方です。バレンタインデーを目前にしたブログに、米国在住の日本女性のトピがありました。要約すると:.▲瓮螢人の夫と外国人の少ない小都市に住んでいる、▲▲瓮螢の短大(コミュニティが実技者養成のため税金で運営し学費は無料に近い)卒、F常生活で必要な外出先で英語を理解してもらえない、ぢ仗誘寡歉匹砲覆蟇儻譴楼化するばかり。相手の顔色・しぐさから悪意を感じる、夫は理解し元気づけてくれるというもの。

 驚くほど多数のレスがあり、内容は同じ立場の経験者から。重複するアドバイスの主旨を要約すると:‖膺佑留儻譟γ寧語で(スラングはダメ)話す、英語力UPの努力あるのみ(相手は変らない)、仕事に出て鍛える、ぅドオドはだめ、自信もって堂々と、ヂ臈垰圓暴擦燹NYとかLA)。どの答えも実感がありますが、その中で洞察の深いのは相手の立場になって考えること。

トピは自分の英語能力を「中」と評価、検定試験や入学試験の得点を目標とする日本人の誤解です。スピーキングは音声なので文字言語とは全く違う能力。相手に通じる英語が目標です。い離▲疋丱ぅ垢篭譴靴鵑任い詆多佑法屬んばれ」という無神経さ。通じる英語を話せないため、恐怖症の人に元気・強気をもてと言うのは同じです。最後のアドバイスは、帰国と同じく最後の手段でしょう。

通じる英語を話すために

 相手に通じるためには、これまでのようなサルの発音訓練では進歩しません。母音・子音の発音など、無料で質の高いU-TUBEを捜し努力次第。英会話学校や母語を話すだけのネィティブよりもはるかに早く進歩できます。赤ちゃんは生後間もなく自己学習によって母語特有の音の流れと音素の記憶を一歳までに完了。その後は語順・文法の「独学」。何しろ基礎ができているので、話しだしてからの進歩は指数の勢いです。

英語圏に生活するなら、きれいな発音で早口でない人の映画・DVDに浸って英語特有の響きを脳に刻むのです。次はコミュニケーションです。セールスの人は、聞きなれない英語も聞いてくれるし、相手の役に立つ老人ホームや障害者施設で、真摯な態度で働くなら喜んで話してもらえるでしょう。英語が通じるようになったら仕事の可能性も拡大。

 日本を離れる途端に一人のアジア人であり、米国では少数民族です。日本人としてのアイデンティティを失わないためには自分を磨くことです。外見も人格も多数派市民の何倍も努力しないと認めてもらえません。言葉や人種が違うからと被害妄想になるのは最低です。女性なら、ヘアカット、お化粧、お似合いのドレスはもちろん、相手に信頼され好かれる努力を怠たらないこと。

平安時代は、清少納言のような中流貴族の女性は一夫多妻制度の中で、子どもの世話、雇用人の管理など、一生を裏方として生きたのです。今では、女性でも能力にふさわしい仕事をもち、ネットでも貢献できます。時代は変わっても、自己中の人は決して幸福にはなれないことを意識しましょう。「郷に入れば郷に従え」という金言を胸に、世のため人のために生きる覚悟をして、初めて言葉の壁が超えられるのです。[KK.HISAMA 2016.2.15]

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