イケメンと美人の人生:国際版

イケメンと美人の人生:国際版

はしがき

 最近のブログで「残念ながら美人とも可愛いとも言えない」女性からの投稿があった。質問は「生れつき二重まぶたで、イケメン・美人・可愛い方・・・人生は勝ったようなもの?」という内容。女性の間では、美人のライフを知りたい人が後をたたない。カジュアルな美人物語は、聞いて楽しく慰めにもなる。しかし、イケメンも知りたいという投稿は初めて見る。

 生きるために外見は思ったより大切で、精神衛生に影響する。異民族が共生する時代、広い視点から、日米における美人・イケメン人生を比較しよう。

 

世界のイケメン・美人の基準

 第二次大戦に続いたグローバル化の先端となったアメリカでは、世界中から移民が殺到している。イケメン・美人の基準は時代によって、また人種や国家によっても違うが、共通点もある。日本の伝統的な「色白」と「目鼻立ち」は世界の基準だ。

 生れつきどちらも揃っている白人は、体型と歯並びが注目の的。すらりとして、頭と体のプロポーションが大切である。顔美人でも腰から下が巨大な女性が少なくない。男性では身長が低いとか、はげ頭が悩みの種となる。

 「色白」は女性にとって必須条件でも、男性は「白い」よりは少し日焼けした方が魅力的。ところがインド人や黒人の男性も以外と浅い色を好む。インドの階層社会は、上流になるほど色が浅いという。ニューヨークに住むインド人男性は、結婚相手にインド人を求め、アメリカ中を飛行機で婚活していた。更に自分の肌が「日焼け」しないよう気をつかっていた。

 「ぱっちり目」はユニバーサルであるが、美しい心が条件となる。目をみて話すことは西洋の標準、でも日本では切りつけられることもある。鼻はペッチャンでない限りOK。白人は鼻が大きい・高すぎるのが男女とも大きな悩み。細い目(slant eyes)と大きな鼻(big nose)は、間違いなく遺伝する。蒙古人の襲撃を受けた東ヨーロッパ系の男性は、細い目で悩んでいた。

 「体型と歯並び」:年取っても少女のような体型をもつアジア女性は断然有利だ。しかし、少年・少女と間違われてビールを買えなかった経験をした人は少なくない。アルコールの販売はきびしく、大学のキャンパスでは副学長室に呼ばれたことがある。

 「口臭と歯並び」の悪い日本人が多い。アメリカの大学町で、ある歯医者さんのお話。留学できるほどのお金がある日本人学生たちの歯を見てショックを受けたという。アメリカでは歯科保険がないのに、歯の健康が俄然よいのは、美人とイケメンの条件だからか。歯の健康は本人の努力次第だ。歯科保険を有料にするなら、医療費の予算が激減し、国民の歯も欧米のレベルになるのではと期待している。[KK.HISAMA.2016.6]

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