第8回 ナイチンゲールに学ぶ感染症との闘い(その2)

第8回 ナイチンゲールに学ぶ感染症との闘い(その2)

最新の医学研究が実証する自然の法則の重要性 

はしがき

ナイチンゲールが生きた時代(1820-1910)のイギリスは、世界で初めて第一次産業革命18世紀後半~1930年代)を実現した。産業革命が世界に広まったのは1930時代以降であり、イギリスは第二次産業革命19世紀半ばから20世紀初頭)のリーダーとして繁栄した。

産業革命は文化を根底から変える。都市化と人口増加は健康問題・社会問題を増長し、労働者と資本家の対立、国家間の戦争へと発展した。解決は法律による社会システムの変革が必要であり、ナイチンゲールの衛生改革は、政府と議会が関わる社会改革の一端であった。

ナイチンゲールの没後に起こった、第三次(1970年代〜)と第四次産業革命(2010年代〜)は、隈なく世界を巻きこむグローバリゼーションの時代。その頂点で起ったコロナ禍は、現在の第四次産業革命に加えて次の産業革命も視野に入る。

感染症予防におけるワクチンVS 自然の法則

第三と第四次産業革命では産業としての医学研究が際立つ。COVID-19のワクチンの研究は製薬企業が主導し、細胞の核の中にある遺伝子を操作する方法で製造されている。

 これらのワクチンの働き方は、これまでのワクチンと同じく体内における防御作用だ。一方、ナイチンゲールが発見した自然の法則による衛生改革は、自宅と地域全体などの生活圏=「体の外部」と、防御作用=「体の内部」の両面から感染症を抑制する。

 ワクチンは特定の病原体に効果があるが、自然の法則は感染症に加え、急増する癌や多くの生活習慣病にも有効であることが明らかにされている。

自然の法則を実証する最新の医学研究

 COVID-19による人類存続の危機の中で自然の法則が注目されている。ナイチンゲールが述べる各論の中で、「換気と保温」と「どんな食べ物」に関する研究を紹介する。

 換気と保温:原始的な民族は別として、今は人々が90%を屋内で生活している。室内の温度を調節するため建物の断熱が進む一方、換気の問題はほとんど語られていない。COVID-19を機会に、感染症を予防し心身の健康に大切な換気の研究が注目されている。

動画サイト:https://www.youtube.com/watch?v=OQ6DhgwgtGw

 どんな食べ物:癌の新しい治療法はがん細胞に栄養を与えないこと。この治療薬(服薬とクリーム)による働きを食べ物で行う研究が注目されている。癌だけではなく、ほとんどの病気を予防する効果が明らかだ。CONID-19などの感染症では、体の防御作用を高めて予防し、ワクチンとの相乗効果が考えられる。

動画サイト:https://www.youtube.com/watch?v=B9bDZ5-zPtY(日本語字幕)

©2015 athena international research institute.